フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2019 展望
ユキさん! 今年のサマーミューザのプログラムが発表されましたよ!
お、もうそんな時期なんだ。情報早いね。
だって色んなオーケストラが連日公演を開く、クラシック音楽の楽しいお祭りじゃないですか。公開リハーサルとか色んなイベントもありますし。
そうだね。チケットも安めだし、イギリスのクラシック音楽祭「BBC Proms」の日本版って感じだよね。
メイン会場となるミューザ川崎シンフォニーホール
で、今年の曲目はどんな感じなの?
まだよく見てないので、一緒に確認しましょう!
……個人的にあまりピンと来なかったのでユキさんお願いします。
おいおいおい。ベルが毎年楽しみにしてる都響(東京都交響楽団)とかはどうなのさ?
毎年わたしの好みを突いてくる都響なんですが、2019年はイタリアの曲で攻めるらしいので、ちょっとストライクゾーンから外れちゃいました。
レスピーギは私もそこまでタイプじゃないなあ、でも相変わらず都響はいいとこ攻めてくるね。首席客演指揮者のアラン・ギルバートが指揮するんだし、勉強するにはちょうどいいんじゃないかな?
2019年7月29日(月) 19:00
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:アラン・ギルバート
東京都交響楽団
ヴォルフ:イタリア風セレナーデ(管弦楽版)
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
レスピーギ:交響詩「ローマの松」
バレエとかはどんな感じなの?
今年はこんな感じです。わたしは「ガイーヌ」が気になりますね。
2019年8月1日(木) 18:30
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:秋山和慶
バレエ:牧阿佐美バレヱ団、谷桃子バレエ団、東京シティ・バレエ団、洗足学園音楽大学バレエコース学生
洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」組曲から
プロコフィエフ:バレエ音楽「シンデレラ」組曲から
ハチャトゥリアン:「仮面舞踏会」組曲から
ハチャトゥリアン:バレエ音楽「ガイーヌ」組曲から
「ガイーヌ」といえば「剣の舞」とか……
フェドセーエフの爆速「レズギンカ」も「ガイーヌ」ですよね!あのくらいドライブしてれば最高なんですが……
や、普通の速さだと思うよ。バレエだし、音楽が先に突っ走っちゃったら踊りがついてこれなくなるからね。
ひーん……
でもバレエもガチればこうなるらしい。剣の舞。
すご…… これはもう全編見せてくださいってレベルですね。
あと、ベルの好きそうなチャイコフスキーはこのへんかな。私は仙台フィルがちょっと気になるなあ。
2019年8月4日(日) 15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:高関健
ヴァイオリン:郷古廉
仙台フィルハーモニー管弦楽団
ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:交響曲第4番
2019年8月11日(日) 15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:ダン・エッティンガー
フルート:高木綾子
東京フィルハーモニー交響楽団
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から 第1幕 前奏曲
モーツァルト:フルート協奏曲第1番
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
2019年8月7日(水) 15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:小林研一郎
ピアノ:藤田真央
日本フィルハーモニー交響楽団
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ベートーヴェン:交響曲第7番
あっ8/7(水)は「炎のコバケン」と若手のホープ藤田真央くんが出るんですね!
8/7(水)は真っ昼間の15時開演なのが注意だね。人気曲のベートーヴェンの交響曲第7番だし、夏休み中の小中高生や試験期間中の大学生あたりがターゲットなのかな。
ライト層向けなら、アンコールでハンガリー舞曲第5番とかやればファン増えそうですね。コバケンのハンガリー舞曲は最高ですよ。
コバケンはハンガリーの指揮者コンクールでブレイクしたので、現地では相当有名って話ですもんね。
日本人が現地でタクシー乗って、コバケンを知ってるってだけでタダにしてもらったみたいな話はどこかで見たなあ。
あとは何かレア曲ありました?
んー、今見てるけど…… 8/2(金)のショスタコーヴィチの交響曲第4番が地味に気になるね。ベルはこの曲知ってるかい?
2019年8月2日(金) 19:00
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
PMFオーケストラ
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
交響曲第4番ですか? 第5番なら何度も聴いたことありますけど……
ショスタコーヴィチの交響曲第5番は有名だよね。今年のサマーミューザでも、最終日の8/12(月)に組まれているね。
2019年8月12日(月/祝) 15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:尾高忠明
東京交響楽団
シューマン:ピアノ協奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
「プラウダ批判」でピンチに陥ったショスタコーヴィチが、社会主義のイメージに近い雰囲気の交響曲第5番を発表したことで、弾圧を免れて名誉回復したんですよね!
うん、まぁ、なんとなくは合ってるからいいや。
気になる人は「プラウダ批判」で調べてね。
で、逆にそのプラウダ批判に関連して発表を取り下げることになったのが、交響曲第4番なんだ。交響曲第5番とは違ってモダンな雰囲気の曲だったからね。
ほほー、まるで表と裏みたいですね。
そんなわけで歴史の表舞台から置いてけぼりにされたこの曲が初演されたのは、なんと作曲から実に25年も経った1961年。交響曲第12番の初演よりも後なんだ。
ひょっとしたらそのまま日の目を見ることなく歴史の狭間で埋もれていたかもしれない曲なんですね……
それで、ショスタコーヴィチの交響曲第4番はどんな曲なんですか?
交響曲第5番と全然違う雰囲気っていうのはなんとなく想像できるんですけど……
それが、Wikipediaにも書いてあるけど、なんとなくマーラーの交響曲みたいな雰囲気なんだよね。私も生で聴いたことないから、それ以上の印象は言えないなあ。
ほら、Spotifyのアルバムで聴いてみて。
とりあえず、国民楽派を愛するわたしの感性とは合わなそうな曲ですね……
まあそう言わずに、気が向いたら生で聴いてくるといいんじゃないかな。ゲルギエフ率いるPMFオーケストラだし。ちなみに、パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)やサントリーホールでも同じ演目をやるみたいだね。
うう、一生に一度はゲルギーの指揮を生で見てみたいと思っているので悩ましいですね……
まあとにかく、今年2019年のサマーミューザも目が離せませんねということで。
なんか締まりが悪いなあ……
特に首都圏の人は気軽に行ける場所ですし、若者向けのU-25チケットは通常の半額ですから、興味を持った人はフラっとカジュアルに行ってみるといいですよ!
とは言っても、人気公演のチケットはすぐ売り切れるので、チケットの購入はお早めに。
FESTA SUMMER MUSA KAWASAKI 2019
フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2019
- 場所
- ミューザ川崎シンフォニーホール ほか
- 開催日時
- 2019年7月27日~8月12日
- リンク
- 公式ウェブサイト
フェスタサマーミューザ KAWASAKI
・略称「サマーミューザ」
・毎年夏に開催されるクラシック音楽のお祭り
・主な会場は神奈川県川崎市の「ミューザ川崎」
・色々なオーケストラが集まる (首都圏中心)
・3週間前後、ほぼ毎日コンサートがある
・公開リハーサルなど様々なイベントあり
・チケットは比較的安め (各種割引あり)