
この記事の内容は、うさぎの主観がメインとなります。そのため、一般的な解釈や作曲者の意図とは必ずしも合致しません。ご理解いただける方のみお読みください。

導入

というわけで佐渡の宿根木(しゅくねぎ)にある宿根木公会堂に来ました!


今日は鼓童の演奏会に来たのよね。

太鼓芸能集団 鼓童
佐渡を拠点に活動しているプロの和太鼓グループ。2023年現在のメンバーは30名を超える。国内や海外での公演のほか、歌舞伎やVOCALOIDなど共演相手のジャンルも幅広い。
関連リンク
鼓童 公式ウェブサイト
鼓童は毎年ゴールデンウィーク頃になると、ここ宿根木で公演をしているんだよね。今日は午前のみだけど、午前と午後で2回やる日もあるし、今年は7日間で合計10公演やるよ。

宿根木公会堂での公演は、都会の大きなホールと比べると小編成になるけれど、とても近い距離で聴けるから抜群の迫力なのよね。私はこっちの方が好きだわ。

今年は5人だから特に小編成だね。でも、多芸なメンバーが揃っているからプログラム的には遜色ないと思うよ。

ただ、宿根木公演の難点は、海が荒れると来れなくなるところですね…… 新潟~両津航路と比べて、宿根木に近い直江津~小木航路は欠航率が高いですし…… 今日も海が荒れて朝の船が結構だったので、前泊していなかったら見れないところでした。

※この日は荒天のため、直江津~小木航路は全便欠航でした。

直江津~小木航路 こがね丸(4代目・2023年就航)

宿根木公会堂


感想

「イサム」

というわけで感想パートです。

まずは三味線の「小木追分」から始まったわね。

そのあとは太鼓が中心の「砂山アンプロンプチュ」。

アンプロンプチュ(impromptu)って、確か「即興曲」とか「即興的な」っていう意味でしたよね。即興演奏の曲と比べるとあまり即興的な要素は感じられなかったような…… ショパンの即興曲のように「形式に当てはまらない」という意味での即興曲という感じでしょうか。それは置いておいて、わりと好みな曲ではありました。

「砂山」のメロディーラインが固定だから、それによって即興っぽい部分が目立たないというのはあるわね。
関連リンク
砂山 (童謡) - Wikipedia
その後は、太鼓と笛による「yellow」だったね。

篠笛のデュオが素晴らしかったですね! ああいう演奏形式だったら、西洋音楽的な旋律でもよく合うと思います!

トークを挟んだ後は、鼓童研修生7人による「屋台囃子」でした!

鼓童研修生
鼓童のメンバーを志す若者は、まず佐渡にある研修所で2年間の共同生活を行い、心身ともに磨き上げる。その中で全員がメンバーになれるとは限らない。

鼓童研修生の研修生活2年間の中で、お客様の前に出る数少ない機会がここ宿根木公演なんだよね。

41期研修生のみんなも元気に叩いてたわね。宿根木公演はこれが楽しみで来ているっていうのもあるわ。

演奏後にある研修生の自己紹介も、個性的かつユーモラスで面白いよね。狭き門ではあるけれど、メンバー目指して頑張ってほしいよね。

その後は琴と笛による「竹田の子守唄」と、太鼓の曲の「七節」でした。

「七節」は、7拍子の曲だから「ななふし」なんだよね。たぶん分かったと思うけど。

まったく分かりませんでしたが……? バレエ「火の鳥」の「終曲」みたいにメロディーがついてるなら分かりやすいんですが…… あと、終わりどころがなかなか分からない曲ですよね、これ。

その後、トークを挟んでから「道」と「大太鼓」でした。

今日の大太鼓は三浦康暉さんだったわね。今年は見留知弘さんと2人で公演ごとに交代してるのね。

大太鼓の後は、にぎやかな「結」でしたね! アンコールに使われることもある楽しい曲です!

太鼓の曲だけでなく、色んな楽器の出てくるバランスのいいプログラムだったわね。

勇壮な太鼓の曲ばかり聞きたいという人には物足りないかもしれませんが、わたしはこういうメロディアスなプログラムの方が好みなので助かります!


アンコール
「青々」

アンコールは、阿部好江さん作曲の「青々」でした。

研修生も合わせての大合唱だったわね。騒がしい感じは少ないかもしれないけれど、今回のような小編成だとプログラムの中ではやりづらい曲だから、研修生も含めたアンコールに持ってきたのかもしれないわね。

12時のチャイムが鳴っても全く気にならないくらいの迫力ある演奏だったね。

あ、やっぱりチャイム鳴ってたんです?


終演後

というわけで楽しかったですね!

今年の公演も素晴らしかったわね。まだ太鼓がドンドンと聞こえてくるような気がするわ。

いや、気がするどころか普通に外から太鼓の音が聞こえてくるね。


あら、さっきまでアンコールの舞台に上がっていた41期研修生のみんなじゃない。舞台で叩いていた姿は真剣そのものだったけれど、送り太鼓はずいぶんと楽しそうね。

送り太鼓というか、普通にパフォーマンスの一環みたいな感じになっていて観客みんな足を止めていますが、こういうのもいいですね!

41期研修生

観客といえば…… 今日は直江津~小木航路が欠航だからどうなるかと思ったけど、普通にお客さん入ってたね。

朝の船で来ても、今(2023年)の路線バスのダイヤだと時間が微妙に合わないのよね。連休中はタクシーもなかなか手配できないし……

欠航リスクとかも考えると、午前の公演の場合は前泊が安定ですね。昨日も夕方から鼓童メンバーによる公演とか小木の町でやってましたし、探せば色々やってるのでそこまで退屈しません。

欠航といえば、そういえば今日はもう小木から船が出ないんでしょ。帰りどうすんのさ。

今日帰る予定でしたが、船が止まったなら仕方ないですよね。どうせヒマですし、もう3泊でも4泊でもしていきましょうか。

いや、うさちゃん明日は普通に学校あるじゃない。ズル休みしないで今日中に新潟~両津航路で帰るわよ。

ひーん……

新潟~両津航路はいわゆる「島影」にあたり、カーフェリーも大型なので欠航になりにくい。とはいえ、佐渡旅行時には天気予報やフェリー運航情報を頻繁に確認することを推奨。


公演の前後は、宿根木観光がオススメです。街歩きの他、はんぎり(たらい舟)なども楽しめます。

宿根木の街並み



鼓童 佐渡宿根木公演 (2023年)
2023年04月30日(日) 11:00開演
宿根木公会堂
「小木追分」
「砂山アンプロンプチュ」
「yellow」
「屋台囃子」
「竹田の子守唄」
「七節」
「道」
「大太鼓」
「結」