
この記事の内容は、うさぎの主観がメインとなります。そのため、一般的な解釈や作曲者の意図とは必ずしも合致しません。ご理解いただける方のみお読みください。
導入


というわけで渋谷のNHKホールに来ました!

今日はN響(NHK交響楽団)の演奏会に来たんだよね。

2022年半ばまで改装工事してたのでご無沙汰してましたが、久しぶりのNHKホールですね。少しは音響よくなったんでしょうか?

あれは耐震工事っていう話だから相変わらずだと思うよ。もっとも、場所によって良い響きになるのも相変わらずのままだといいんだけれど。

わたしのお気に入りのスイートスポットが変わってないといいなぁ…… NHKホールは音響が悪いと言われてますけど、残響の主張が少なくてクリアなのが逆に好きなんですよね。あと座席数も多いですし。

さて、我々が来ていない間にもN響には変化があってだね。首席指揮者が交代したとかそういうのもあるけど、細かい面でも色々と変わったことがあるので、ここで少しおさらいしておこうか。

あくまで2023年1月時点の情報なので、将来的に変更になるする可能性があることをご了承ください。来場の際は、必ず主催者の発表に従ってください。

まず2022年9月から、定期公演での終演時のカーテンコールが撮影可能になった。欧米では暗黙の了解的に撮影OKなケースが多いけど、これを主催側が明示的に許可をしたというのが大きな進歩だね。

おほ! 素晴らしいですね! 今までどおり演奏中の撮影禁止はマナー面からも当然ですが、すべての演奏が終わったあとは撮影OKにして、そしてSNSなり何なりで各ユーザーに投稿してもらって感動を共有しつつ広報活動にも繋げるという意図が伝わってきます!

撮影禁止の理由は他にも、演者の肖像権や観客の肖像権といったものもあったと思うけど、少なくとも前者はクリアということなんだろうね。後者は各個人が配慮するべき。

撮影の際は、フラッシュがOFFになっていることを事前に必ず確認するようにしましょう。

そして、Cプログラムは休憩が無くなった。そのかわりにというか、Cプログラムの日は開演前に室内楽の演奏がされるようになった。

開演前の室内楽
モリコーネ:ガブリエルのオーボエ (映画「ミッション」より)
カプースチン:弦楽四重奏曲第1番 第4楽章
久石譲:君をのせて (映画「天空の城ラピュタ」より)

ほー、いいじゃないですか。こういうのでいいんですよ。なんというか、中央の大レース日の昼休みに自衛隊が演奏してるアレみたいな気軽な感じでいいですね。

分かる界隈にしか分からない言い方やめなさい。

さらに、定期公演の会場でN響オリジナルTシャツを売り始めた。

それは…… どう反応したらいいか困るトピックですね。わたし的にはクリアファイルとかが欲しいんですが。N響グッズは「フィルハーモニー」(当日配布されるパンフレット)の投票企画とかで稀に貰えたりしますけど、安定した供給経路が欲しいです。

Tシャツの売れ行きが好調なら他のグッズも置いてみようってなるんじゃないかな? 知らないけど。

ええ…… 遠まわしに買えって言ってます?

ちなみに、Tシャツだけでなくトートバッグも売っているようでした。お土産にいかがですか?

NHKホール


感想

終演後

というわけで感想合戦です。

1曲目
セルゲイ・ラフマニノフ:
幻想曲「岩」

1曲目はラフマニノフの幻想曲「岩」。モスクワ音楽院の作曲科を卒業した後に作られた曲だね。レールモントフの詩「断崖」と、チェーホフの短編小説「旅中」に着想を得たと言われている。

はっきりとした主題は分かりやすいんですが、それでいて全体的に掴みどころの分からない曲でした。少なくとも「岩の重さは安心できます」みたいな、そういう分かりやすいものではないです。

パンフレットで解説されているような「雪にまみれた男の横で、断崖がそびえ立っている」というな雰囲気は確かに感じはしましたが…… 理解が深まればもっと色々なものが見えてくるのでしょうか。


2曲目
ピョートル・チャイコフスキー:
交響曲第1番「冬の日の幻想」

休憩を挟まずに2曲目は、チャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」。

ウィンターデイドリーム! わたしが学校でよく使う技の名前です。相手は凍る。

中学生が小学生みたいな遊びしてるんじゃないよ。

冗談は置いておいて、「冬の日の幻想」はわたしの大好きな曲です。これも前半の幻想曲「岩」と同様、チャイコフスキーが音楽院を卒業後に作った楽曲ですよね。

第1楽章は「冬の旅の幻想」は、今日は意外にもかなり元気なイメージで始まりました。広いNHKホールだから、わざと大味にしているのかもしれませんが。

行進曲のようなノリにも見えて、まるでウィンタースポーツで風を切るような感覚でした。こういうのも良いですね!

ただ、繰り返しの後半では、前半と比べるとやや落ち着いた雰囲気を感じました。少し冬が深くなる、と言いますか。

第2楽章はもっと大人しい雰囲気になります。もっと冬が深まるとでも言いましょうか。まるで、まどろみの中にいるようなイメージも感じます。

深いところまで潜っていき、まるで深海にある竜宮城のような大きなものが見えてきたところで、ふと夢から覚めて現実に戻される…… そんな感覚もありました。

第3楽章はスケルツォ、まるで冬の寒さが襲いかかってくるような感じで音が降りかかってきます。

でも寒さを感じる一方で、途中で緩まるところはまるで屋内で甘酒でも飲んでいるかのような、体が温まる感覚を強く感じますね。その後はまた寒くなりますが。

そして静かに始まる第4楽章は、寝台列車で朝起きる時の感覚、そして目的地がどんどん近付いていることが分かった時の気持ちによく似ています。その後は、旅の目的地に着いたことを喜ぶかのような盛り上がり。

その後はロシアの民謡がモチーフになった旋律が特徴的だよね。

盛り上がった後、フィナーレに向けてさらに盛り上がるのではなく、一旦大きく静まります。今までの展開から連想したのは、まるで旅から帰らなくてはいけない時の哀愁そのものです。

そして最後は駆け足で飛ばすのではなく、まるで今までの余韻を含ませるかのようにじっくりじっくりと大事に演奏してフィナーレ。快速もいいですが、今日はこっちの方が合ってますね。

明るく元気な始まりと比べると、しっとりとした終わり方なようにも感じたね。まぁ、旅って疲れるものだから。

カーテンコール



というわけで、今日はどうだった?

ロシアの冬にどっぷり浸ったので、このままアイスクリーム食べたいです。マロージュナ。

お、おう…… 確かに冬でも外でアイス食べてるけどさ、あのへんの人たちは。

冬はアイスが溶けないから冬はアイスの季節、だそうですよ。ウソなのか本当なのか判断つきませんが。

あと、工事後の音響については良くも悪くも変わってませんでしたね。わたしはいつも壁の近くの席にいるので、音響の悪さは言われているほど気にならないです。

まぁ、音響の良し悪しは好みの問題もあるからね。私の好みは、1階最後列、3階両翼、3階中央前列あたりかな。

そういえば、N響の2023-24シーズンのプログラムが先週発表されていたね。ほら、このページで見れるよ。

相変わらず攻めたプログラムしてますね…… わたし的には特に11月が熱いですね。ペッカ・クーシスト大先生だけでなく、フェドセーエフおじいちゃんも来るんですか。今90歳くらいでしたよね確か。

それを言ったら現在95歳のブロムシュテットおじいさんもしれっと複数プログラム組まれているわけだが。あのへんは本当にすごい。

年齢はどちらも2023年1月現在のものです。

2023-24シーズンにわたしの大好きなヤルヴィ先生がいないのは残念ですが、今後のN響も目が離せませんね。

COVID-19の流行に伴う演出上の注意
演出上の都合のため、登場キャラクターはマスクやフェイスガードを着用していませんが、実際にはワクチン接種やマスク着用などの感染症対策を十分に施したうえで訪問しています。
NHK交響楽団 第1975回定期公演C
2023年01月21日(土) 14:00開演
NHKホール
指揮:トゥガン・ソヒエフ (Tugan Sokhiev)
NHK交響楽団
ラフマニノフ:幻想曲「岩」
チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」