導入
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2022年ももうすぐ終わりますね。今年もお世話になりました。お年玉ください。
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ないよ。そもそもまだ年明けてないからね?
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ユキさんはもう仕事納めして地元に帰ってきてるじゃないですか。もう年明けたようなものですよ。
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それはそれとして、年末になると「第九」のシーズンって感じがしますよね。
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第九
ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」の通称。「歓喜の歌」としても有名。
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ヨーロッパでは「くるみ割り人形」がクリスマスシーズンの定番だけれども、日本では「第九」の方がメジャーだね。
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年末の第九
第九が日本の年末の定番として根付いた理由は諸説ある。有力なのは「クラシックの中で最もポピュラーな楽曲なので稼ぎやすいから」と言われている。
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もちろん、年末近くになると「くるみ割り人形」の公演も増えるし、2020年の都響なんかは「第九」の演奏が中止になった代わりに「くるみ割り人形」の楽曲のみの演奏会をやっていたりしたね。
関連リンク
くるみ割り人形 - Wikipedia![](/i/sans.png)
なぜ年末に「くるみ割り人形」?
バレエ「くるみ割り人形」の題材は、クリスマスイブ(12/24の夜)の不思議な物語なので、必然的にクリスマス前後にプロアマ問わず公演の機会が増える。
なお、ウィーン国立歌劇場ではクリスマス後の年末年始の鉄板演目はシュトラウス2世作曲のオペレッタ「こうもり」となる。
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第九、それぞれの思い入れ
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それはそれとして、今日は第九の話だっけ? ベルはどんな演奏が好みなんだっけ。
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若者には重厚な演奏よりも、軽快でロックな演奏の方が大好きです。そういう点では、やはりヤルヴィ先生(パーヴォ・ヤルヴィ)の第九ですね。
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上記の演奏はドイツ・カンマーフィルのものですが、N響(NHK交響楽団)の大編成で演奏した時もほとんど同じようなテンポでぶん回していて、最高にロックでした。
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ドイツ・カンマーフィル
正式名称はブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団。(Die Deutsche Kammerphilharmonie Bremen)
パーヴォ・ヤルヴィ氏は2004年以降芸術監督を務めている。
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パーヴォさんの演奏は「兄弟」という意味の「Brüder」の単語を強調しているのが特徴でもあるね。師のバーンスタインもそうしていたと言っている人がいたのを覚えているよ。
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あとは、いつぞやの記事でも挙げたようにフィリップ・ヘレヴェッヘ氏の第九とか好きです。とにかく快速が好きです。
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そんな快速派がお好みのベルに、クリスマスプレゼントをあげよう。マクシミアンノ・コブラ氏の指揮による第九だよ。
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Spotifyで視聴できる下記アルバムは、Track10~18がいわゆる「砂嵐」なので視聴の際にはご注意ください!
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ユキさん、このCDたぶん録音や作成の設定間違ってますよ。エンコード設定とか間違えてるんじゃないですか?
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あってるよ。「古典派は本来このペースだった」という主張を地のまま再現した結果がこれだね。
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ええ…… ひとつの作品で素で2時間も演奏を聴かされるって、オラトリオ「メサイア」か何かですか? 休憩がないとお菓子食べられないじゃないですか。
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いや、お菓子くらいは我慢しなよ…… 年を取るとのど飴くらいで我慢できるようになるみたいだよ。知らないけど。
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あれもあれで気を遣わないと周囲に音が響くやつじゃないですか……
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ところで、クラシックに興味のない人からすれば、第九といえば第4楽章のしかもクライマックスの合唱の部分だけしか知らない人も多いですよね。
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あの部分だけは、CMなり何なりで聴く機会が多いからね。「新世紀エヴァンゲリオン」の第24話で流れたのも、そのあたりの部分じゃない?
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※第弐拾四話「最後のシ者」
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TV版のエヴァを見てる一般人はそこまでいないと思いますよ。新劇場版の3作目(Q)で流れたのも別の箇所ですし。
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とはいえ、第九は第4楽章以外も聴きごたえがあるよね。私としては、重々しい雰囲気で厳かに始まる第1楽章も好きだし、第2楽章も好き。
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緩徐楽章として、それだけでも眠りに落ちてしまえるレベルの安らかな第3楽章も大好きです。ドーレミファソラシドーの部分も好きですよ。
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そんな第九の良さを骨の髄まで楽しむためには、オーケストラ版以外も聴いてみるといいかもしれないね。
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なんとなく展開が予想できますが、一応聞きましょう。いったいどんなのがあるんですか?
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まずはオルガン版の第九とかどう?
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「まずは」で勧めるものではないと思いますが…… わたし的には非常に趣深い演奏だと思いますけど。さすが、オルガンは1台でオーケストラに匹敵する万能の楽器とまで言われるだけありますね。
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お次はピアノ版。
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フランツ・リストの編曲によるものなので、これは有名かつ結構な歴史のあるものですね。管弦楽版の本家と比べると細かいメロディーが際立ちやすいので、わたしは大好きですよ。
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じゃあ2台ピアノ版は? これもフランツ・リストによるものだそうだね。
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ピアノ2台版は初めて聴きました…… さすがに1台の時よりも音が重厚ですね。
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楽譜としては「連弾版」や「2台ピアノの連弾版」なんてのもあるみたいだよ。さすがにSpotifyでは探しきれないけれど。
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いにしえのピアノアレンジの楽譜を探しに行くときにわたしも見に行くサイトですが、ここまでアレンジが多い曲というのもなかなか無いですね。大抵はピアノ1台版や2台版の楽譜があるのが関の山なのに……
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古典派からロマン派への転換点にある曲だし、そのくらい影響が大きかったということで。
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というわけで今年はこんなところかな。
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今年は諸事情あって、クラシックのコンサートにもなかなか足を運べず、それ以外のネタもありませんでした。ですが、来年以降も充実した年を過ごしたいですね。
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外に出なくてもSpotifyなりYouTubeなりで簡単に音楽に触れあえる時代だけれども。それはそれとして、生演奏でないと出会えないようなインスピレーションもあるから、演奏会には積極的に足を運びたいね。特に今まで聴いたことのない曲をやる時は。
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ユキさんには来年以降もお世話になります。あと、お年玉ください。
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ないよ。来年もよろしくね。
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記事内で紹介したのは、ほんの一例に過ぎません。第九を好きな人の数だけ、お気に入りの第九があります。まだお気に入りのない方も、これから素敵な演奏に巡り合えることをお祈りしております。
演奏会の最中にやむを得ず飲食をしなければならない場合は、雑音が出ないように充分に周囲に気を遣いましょう。