導入:ロシア鉄道(RZD)について


というわけで、今回もシベリア鉄道を中心としたロシア鉄道(RZD)についての紹介記事です。

ロシア鉄道(RZD)の長距離列車 (ノヴォシビルスク駅)

ロシア鉄道(RZD)
ロシアの鉄道会社。日本でいうところのJRみたいなもの。ロシア国内にある鉄道は、殆どがロシア鉄道(RZD)の路線だと思って間違いない。ちなみに「RZD」は英語の略称で、ロシア語の略称は「РЖД」となる。

シベリア鉄道
ロシア鉄道(RZD)の路線のうち、モスクワとウラジオストクを結ぶ路線の一般的な呼び方。約6日かけて全区間を走破する001/002列車「ロシア」号が有名だが、それ以外にも様々な列車が走っている。
関連リンク
ロシア鉄道(RZD) 公式ウェブサイト
ロシア鉄道(RZD)の切符の買い方や客車内の紹介については、色々なサイトでまとめられているので省略します。このサイトでは、主に「わたしが実際に直面した課題」にスポットを当てて紹介したいと思います。

ロシア鉄道(RZD)の長距離列車で持っていきたいもの


というわけで、今回は持ちもの編です。シベリア鉄道を始めとしたロシア鉄道(RZD)の長距離列車に乗る時にあると便利なものをひたすら挙げていきます。

あ、常備薬や歯ブラシなど「一般的な国内旅行でも要るでしょ」というものは省略しますので、そこだけご了承ください。
お風呂用品

お風呂なんてあるんだっけ…… 確か、特等や1等には車両についてる場合もあると思ったけど。

150ルーブル払えばシャワー使えるような列車もありましたが、基本的には無いと思っていた方が気構え的にはラクです。使えればラッキー、くらいで。

「シャワー150ルーブル 車掌まで」

そんな状況なので、やはり「ドライシャンプー」は必須ですね。要するに、髪にスプレーするタイプのシャンプーです。さすがにシャワーや入浴には劣りますが、「風呂入ってないオタク」から「衛生状態のいいオタク」になるくらいの効果はありますよ。

(どっちも大して差が無いような……)

わたしは資生堂の「水のいらないシャンプー」という商品を持っていきました。災害時とかで断水した時とかも重宝すると思うので、旅行用でなくても非常用にひとつ買っておいてもいいかもしれませんね。

それと「ドライシャンプーシート」なんてのもあります。ウェットティッシュ形状のやつですね。わたしは「フレッシュケア」って書いたやつにお世話になりました。あと濡れタオル用のタオルも必須です。

ドライシャンプーで髪をケアして、シートと濡れタオルで体をケアして、あとはトイレで水をかぶって、シャワーが使えなくてもこれで人としての尊厳は保てると思います。

一日の大半をごろごろして過ごすので、連続しての乗車中はあまり汗をかかないという点もあります。

シベリア鉄道の有名な「ロシア」号だと始発から終点まで乗れば丸々6日分も缶詰だし、何もケアしないと大変だよね。

わたしの場合、「ロシア」号に続けてサンクトペテルブルク行きの夜行列車に乗ったので都合7日ほどお風呂に入れない日が続いてました。サンクトペテルブルクの宿で1週間ぶりのシャワーを浴びた時の感覚は忘れられません。

身体を綺麗にする習慣のなかった古代ローマの敬虔なキリスト教徒とかならまだしも、日本で生まれ育った現代人にはなかなかしんどいよね。
食器

食料事情編でも書きましたが、カップ麺とかを食べるなら食器は必須です。割り箸やフォークは必ず持っていきましょう。

わたしは日本から割り箸を持っていくのを忘れて大変でした。ウラジオストクに割り箸なんて売ってませんし…… スーパーでかろうじて使い捨てフォークを買うことができましたが。

食器といえば、マグカップとかは使わなかったの?

車内にサモワール(給湯器)があるので、お茶を沸かしたりすることはできますが…… 飲料水はペットボトルで買うことの方が多いですし、ぶっちゃけコップとかマグカップは要らないと思います。洗う必要もありますし。

まぁ、地元のロシア人とかは気軽にマグカップとかタッパーとか持ち込んで使ってますけどね。でも彼らはそれぞれ「生活の一部」として乗っていて、海外旅行客の我々とは少し勝手が違う、ということは覚えておきましょう。

地元のロシア人の食事風景 持ち込みが多い
暇つぶしグッズ

さて、生活必需品についてはお風呂関連と食器さえ用意しておけば、あとは歯ブラシみたいな普通の旅行グッズがあれば大丈夫だと思います。その他に必要なものといえば、やはり暇つぶしグッズですね。

あ、もう必需品は終わったのね…… ところで、暇つぶしと言っても、何日も同じ列車に乗ってるとどんな感じになってくるのさ?

やることのない日曜日という感じです。音楽を聴きながら本を読んで、昼寝して、起きて、また本を読んで。5日くらい続けてそんな生活をしていると、それが永遠のように続くんじゃないかとさえ思えてきます。

2等客室

2等客室では個室だったので、ノートパソコンを広げて積んでいた同人ノベルゲームを進めたり、日記を書いたりちょっとした小話をプロットしたりしてました。同室のロシア人親子もノートパソコン持ち込んでゲームしてました。

時間にとらわれず、まるで自宅のようにくつろぎながら、それでいて流れ行く景色を見つめながら創作活動をできるのは、とても素晴らしい環境だと思いますよ。電波もあまり飛んでいないので、デジタルデトックスにもなります。

あ、やっぱ電波状況はそんなによくないんだね。

わたしは主に大手キャリアのMTS(МТС)のSIMを使ってましたが、首都圏のモスクワ近郊を離れると、大きめの駅周辺でしか電波が入りませんでしたね。

なので通信前提のネトゲやソシャゲを進めるには不向きですし、同様の理由でリモートワークにも不向きでしょうね。動画や音楽も事前にスマートフォンやタブレットにダウンロードしておいた方がいいです。

3等客室

開放寝台の3等客室ではあまりパソコンを開けなかったので、読書が捗りました。わたしはガイドブックの「地球の歩き方」ばかり読んでました。ロシア、極東ロシア、モンゴル、北欧で4冊も持っていったので。

あとは、コミュニケーション能力に自信のある人なら、近くの人と会話をして過ごすのもいいかもしれませんね。ロシア語しか喋れない人も多いですが、たまに英語喋れる人がいると会話が弾みますよ。

まぁ、ロシア語しか喋れない人が相手でも、イマドキは翻訳アプリも充実しているから意外と苦にならないかも。

翻訳アプリにはわたしも何度もお世話になりました。ただし、前述のとおり電波状況はあまりよくないので、翻訳アプリの言語パック的なやつは事前にダウンロードしておいた方がいいです。

あとは、日記帳的なものもあるといいですね。2等客室にいる時はノートパソコンで日記書いてましたが、3等客室とか電源の乏しいところでは物理の日記帳に日記書いてました。

絵心のある人はスケッチブックやクロッキー帳なんかもあると心強いですね。同室になった人の似顔絵とか描いてあげると結構喜んでくれますよ。

ってことは、筆記具もそこそこ持って行った方がよさそうだね。カラーのボールペンとか、ミリペンとか。

そのとおりですね。あと筆記具といえば…… 思った以上に筆が進んだのか、ボールペンの替え芯がやや不足気味でした。心配な人は持って行くといいです。海外だと普段使いと同じやつがなかなか手に入らないので……

このくらい持って行っても時間は持て余す

あと、日記を書くならポメラとかもいいかもしれませんね。わたしはシベリア鉄道用にポメラを買おうか悩んだ末にノートパソコンごと持っていきましたが…… 最悪、物理の日記帳でなんとかなりますし。

ポメラ
キングジムが製造販売しているデジタルメモ端末。分からない人のために説明すると「キーボードが打ちやすくてメモ帳機能しかない電子辞書」。機種によっては乾電池で動作するものもあり、漫画描きや小説書きの愛用者もまだまだ多い。スマートフォンの多機能化の影響で、近年はなかなか新型が出ない。
関連リンク
ポメラ - Wikipedia
電源がなければポメラの出番だけれど、ロシア鉄道(RZD)の客車では意外と電源を確保しやすいって話だったもんね。

盗難対策とかの問題もあるので、わたしの場合はあくまでひとつの事例として、個々のリスク判断で検討してもらえればと思います。

まとめ


というわけで、まとめると以下のような感じです。

食器
・割り箸やフォーク
※コップやマグカップは優先度低め

暇つぶしグッズ
・ノートパソコン
(ただし盗難に遭わないよう注意)
・スマートフォンやタブレット
(音楽や動画は事前にダウンロード)
・翻訳アプリ
(言語データは事前にダウンロード)
・読書用の本
・日記帳
・スケッチブックやクロッキー帳
・筆記具
・ボールペンの替え芯
・ポメラ など

※常備薬や歯ブラシなど、一般的な国内旅行や海外旅行でも必要になるようなものは上記の一覧から省略しています。

というわけでこんな感じですかね。紹介してたらまたあの長距離列車の旅が恋しくなってきました。

ベルが本当に欲しいものは「何日もゴロゴロしていても誰にも邪魔されない空間」ではなくて?

うぐ、確かにそれもそうなんですが…… でも同じ列車に乗った人たちと一期一会な感じで会話をするのも楽しいですよ。わたしはコミュニケーション弱者なのであまり多くの人とは喋れませんでしたが。

そういう長距離列車の旅って、色んなテレビや本を見て「人生で一度くらいは」とずっと思っていたんですが、一度乗ってみたらやはり次も乗ってみたくなるものですね。

日本のブルートレインみたいに、そのうち無くなっちゃうかもしれないしね。私もロシア鉄道(RZD)の列車には何度か乗ったけど、シベリア鉄道はまだ乗れてないからいつか行ってみたいな。

わたしがエスコートしてさしあげますよ。車窓風景の解説もつけてあげちゃいます。

いや、もう少し静かな旅をさせて欲しいんだけど……

ひーん……

ロシア鉄道(RZD)の旅はいいぞ (バラビンスク駅)
お風呂用品(の代替)
・ドライシャンプー
・ドライシャンプーシート
・濡れタオル用のタオル