出発


というわけで佐渡プチ旅行2日目です。前回の記事はこちら。今日は大佐渡の方に行ってみたいです!

知らない人のためにざっくり説明すると、佐渡の北にある山地を大佐渡山地、南にある山地を小佐渡山地と言う。そこから派生して、佐渡の北半分のことを大佐渡、南半分のことを小佐渡と呼んでいるよ。

ちなみに小木は佐渡のほぼ南端なので、ここから大佐渡の方に行くとなると車で片道1時間くらいかかります。

道中寄り道しながらのんびり行けばいいさ。とりあえず出発するよ。



いやー、いい稲刈りシーズンですね! 金色と田んぼと真野湾のコントラストが最高です!

まずは「しまふうみ」で軽くコーヒーでも飲もうか。

カフェ「しまふうみ」

関連リンク
しまふうみ 公式ウェブサイト

いやー、ここで海風に当たってまったりおやつ食べるのは最高ですね。

こらこら、お尻に根っこ生やしてくつろがないでよ。先は長いんだから、さっさと行くよ。

まだこのあたり

そういえばそうでしたね、じゃあそろそろ行きますか。

長谷寺でウサギ三昧


というわけで長谷寺(ちょうこくじ)に来たよ。


桃子ってお寺めぐりとかそういうの好きですよね。で、ここには何があるんですか?

ふっふっふ、ここは別名「ウサギ寺」とも呼ばれ、境内にウサギが放し飼いされているんだよ。

えっ! そんな天国みたいな場所があるんですか? 早く行きましょうよ!

本堂



ふおおおお! 本当にウサギさんたちが放し飼いされてます……! やっぱりウサギはかわいいですね……

ここのウサギたちは、境内の草取りをしてくれる「草取りウサギ」として働いてるんだ。そしてこのたび、草取りウサギたちの守り神として「ウサギ観音」が建立される予定。

「ウサギ観音」建立予定地


高さ6メートル、目からレーザー光って…… ツッコミどころが多すぎて何が何だかさっぱりわかりませんが、虚構新聞か何かのフェイクニュースですよね?

残念ながら新潟日報に載った本物のニュースだよ。

あとは住職さんに子ウサギたちを見せてもらいました! ときどき里親を募集しているそうですよ。

里子に出される予定の子ウサギたち

ちょうこくじ / Chokokuji Temple
長谷寺
- 住所
- 新潟県佐渡市長谷13
- アクセス
- 車:両津港から車で30分 小木港から車で45分
バス:新潟交通佐渡 岩首線「長谷」バス停 徒歩1分
- リンク
- 公式ウェブサイト

北上


それにしても、まるで本土みたいな風景ですね。ディスイズ新潟県、って感じの。あまり旅行に来た感じがしない。

大佐渡山地と小佐渡山地の間に広がる国仲平野だね。確かにこのあたりの景色は本土と全然変わらないかも。

今このあたり


いい天気すぎて、つい歌いたくなりますね! 秋の田の~かりほの庵の~苫をあらみ~♪

わが衣手は露にぬれつつ…… ってそれ歌というか短歌だし。


新穂を通って両津のあたりまで来ました。両津は新潟方面からのフェリーが発着する港町です。でも特に寄る場所もないので通過しますか?

いや、おやつ買いたいからちょっとカフェだけ寄るね。

カフェ「ミカワ」

買ってきたよ…… って、何してんの?

ちょっとちょっと、この地球儀すごいですよ。

置いてあった地球儀

いや、普通の地球儀だし。それがどうしたの?

よく見てくださいよ、まだソビエト連邦がある時代のものですよ! ドイツも東西に分かれてますし、ユーゴスラビアもまだ解体前です!

いや、感動するポイントがおかしいし。というか、そこ邪魔だからさっさと行くよ。



というわけで両津から佐渡一周線を北上中。疲れたので少し休憩。

このあたりの海沿いも、のどかな雰囲気でいいところですね。

今このあたり

本当はこのあたりから山道に入って「大佐渡石名天然杉」に行きたかったったんですが……

道が狭すぎてビビって引き返しました、大変申し訳ありません。ちゃんと通れることを確認したら今度再チャレンジするから。

和木から「大佐渡石名天然杉」に向かう道

桃子が断念したあたり
関連リンク
大佐渡石名天然杉 | さど観光ナビ
ひーん…… でもこのあとどうします?

んー、このまま海岸沿いを走って大野亀まで行っちゃおうか。

それもう大佐渡一周コースじゃないですか…… わたしは助手席に座ってるだけなのでいいんですけどね。

弾崎から大野亀へ

というわけで佐渡の最北端、弾崎までやってきた。



ほぼ最南端の小木からここまで来たので、結構遠かったですね……

今このあたり

そして大佐渡一周してまた小木に戻るわけだけどね。

奥に見えるのが弾埼灯台



さて、そろそろ大野亀が見えてきたね。


あっ、大きなカメさんみたいなとんがった岩が見えてきましたよ! あれが大野亀ですね!

奥に見えるのが大野亀

ちなみに後ろを振り向くと二ツ亀が見える。

二ツ亀

おお、あの2匹のカメさんみたいな岩が二ツ亀ですね。

下の方に降りて願(ねがい)という名の集落から「賽の河原」を歩いて通ると二ツ亀まで行けるよ。あと、二ツ亀には海水浴場もあるのでオススメ。

なんだかホラーゲームの題材になりそうなネーミングですね……

願から二ツ亀を望む

ちなみに二ツ亀海水浴場へは、「賽の河原」を通らなくても「SADO二ツ亀ビューホテル」側からアクセス可能。
関連リンク
二ツ亀海水浴場 | さど観光ナビ


というわけで、大野亀に到着しました! カメさん近くで見ると大きいですね!

大野亀

このカメさんは大きいだけじゃなくて登れるよ。

本当ですか! じゃあ早速ハイキング開始です!





だいぶ歩いてきました。前も後ろもいい景色です!





そして意外なのが、我々以外にも歩いてる人が何組かいることですね。


地図で見ると僻地だけど、これでも佐渡有数の観光スポットだからね。初夏のトビシマカンゾウが咲く時期なんかはもっと人が多いと思うよ。
関連リンク
佐渡カンゾウ祭り | にいがた観光ナビ

「通行止め」

ごめん、通行止めになってて頂上まで行けなかった。

ひーん……

ちなみにたまたまこの時期に閉まっていただけで、普段の頂上の様子はこんな感じです。

南下

じゃあ陽も傾いてきたし、南下していこうか。

わーっ、後ろもいい景色ですよ! 大野亀って北から見ると三角形でしたが、南から見ると丸くて本物のカメさんみたいですね!

南から見た大野亀

あっ、今度はコスモスと棚田もいい眺めです。写真撮りたいのでちょっと停めてください。

注文の多い助手席だなぁ……





わーっ、さらに凄い眺めの場所ですね!

ここはいわゆる「Z坂」だね。真下から見るとまるでZの文字のように見える坂で、自転車で佐渡一周するイベント(佐渡ロングライド)の参加者の心と体力を折ることでも有名だよ。
関連リンク
佐渡ロングライド210 コース紹介
ほんとだ、ここから見ても道路が180゚に折れ曲がっているのがよく分かりまね。



入崎海水浴場のあたりで太陽が沈んじゃいました。


入崎海水浴場
関連リンク
入崎海水浴場 | さど観光ナビ
まだ大野亀から相川までの半分くらいの距離なんだけど……

まだこのあたり

道中寄り道しすぎましたね……

北沢浮遊選鉱場へ


というわけで本日の最終目的地、相川の佐渡金山にある北沢浮遊選鉱場に到着しました!


北沢浮遊選鉱場

北沢浮遊選鉱場は70年前まで稼働していた設備の廃墟なんだけれども、東洋一とも呼ばれる規模の施設だったから、廃墟となった今でも壮麗な外観を誇っているよ。
関連リンク
北沢浮遊選鉱場 - Wikipedia

まあ、色んな色にライトアップしますよーというだけなので、このためだけに来るとちょっと物足りないかもしれない……



北沢浮遊選鉱場はライトアップもいいですけど、やはりその壮麗な外観を見るなら昼間が一番ですからね。

昼間の北沢浮遊選鉱場

夕方まで佐渡金山を観光して、相川で夕食でも食べてから帰り道にライトアップを見にくるのがちょうどいいんじゃないかな。

我々も相川で夕食を食べてからここに来ました。

「そばとパスタの店 與左エ門」


ちなみにライトアップは期間によってやってなかったり時間が変わったりするので注意してね。
きたざわふゆうせんこうじょう / Kitazawa Flotation Plant
北沢浮遊選鉱場
- 住所
- 新潟県佐渡市相川北沢町3-2
- アクセス
- 車:両津港から車で50分
バス:新潟交通佐渡 本線など「相川博物館前」バス停 徒歩2分
- 注意事項
- ライトアップの開催時期と時間は要確認
- リンク
- さど観光ナビ 紹介ページ

帰路


というわけで3日目、佐渡汽船で本土に戻ります。桃子にもお世話になりましたね、また来ますよ。

冬季は直江津―小木航路が休止になるから、今度会うのは正月かな。達者でね、スミレにもよろしく。

高速カーフェリー「あかね」船内




というわけで本土に戻ってきました。

直江津に到着

おかえり。佐渡は面白かった?

カメさんが大きくてすごかったです! あとウサギさんもかわいかったですよ!

動物園にでも行ってきたのかしら……

おかえりなさい
2018秋 佐渡プチ旅行記 おわり
ウサギ観音はこの2ヶ月後に無事完成。レーザー光は航空法の関係で見送られたものの、代わりに夜になると目が赤く光る。詳細は下記の過去記事参照。