この記事の内容は、うさぎの主観がメインとなります。そのため、一般的な解釈や作曲者の意図とは必ずしも合致しません。ご理解いただける方のみお読みください。
導入
というわけで佐渡の宿根木(しゅくねぎ)にある宿根木公会堂に来ました!
今日は鼓童の演奏会に来たのよね。
太鼓芸能集団 鼓童
佐渡を拠点に活動しているプロの和太鼓グループ。2021年現在のメンバーは30名を超える。また、2021年は創立40周年を迎える。国内や海外での公演のほか、歌舞伎やVOCALOIDなど共演相手のジャンルも幅広い。
関連リンク
鼓童 公式ウェブサイト鼓童は毎年ゴールデンウィーク頃になると、ここ宿根木で公演をしているんだよね。ちなみに今日は午前と午後の計2回、今年は6日間で合計10公演やるよ。
スミレさんや桃子みたいな常連と違って、わたしは5月の宿根木公演に来るのは初めてなんですよね。宿根木公会堂に来るのも、2019年のアース・セレブレーションの「鼓童バラードコレクション」以来です。
アース・セレブレーション
鼓童が中心になって毎年夏頃に行われている音楽フェスティバル。小木地区における夏の風物詩のひとつにもなっている。2020年は無観客開催となったため、全日程をYouTubeで配信した。
宿根木公会堂での公演は、都会の大きなホールと比べると小編成になるけれど、とても近い距離で聴けるから抜群の迫力なのよね。私はこっちの方が好きだわ。
もっとも、佐渡に来ないと聴けないので、そういう意味ではこっちの方が若干ハードル高い気もしますけどね。海が荒れたら島に来れませんし。
※なお、直江津~小木航路は海が大荒れだったので、この後2日連続で欠航になりました。
宿根木公会堂
感想
「イサム」
というわけで感想パートです。
さっきも言ったけど、すごい迫力だったわ。こんな間近で鼓童の演奏を堪能できるのは、このホールくらいよね。
良く言えばシューボックス型のホールなので、音がいい具合に反響して重なってくるんですよね。ウィーン楽友協会の黄金のホールと同じ仕組みです。悪く言えば長方形の体育館ですが、それはそれで良いです。
換気対策もあって窓とか開けっぱなしだったけれど、それでも響きすぎてるくらいだったよね。
オーケストラとかだと響きすぎると響きが飽和しちゃって良くないんですが、太鼓は響けば響くほど大迫力になるのでいいですよね! 床からもドンドン、壁もビービー鳴ってましたよ!
床はともかく、壁の方はそれで大丈夫なのか……
で、内容についてですが…… 「椎谷の観音さま」「風天」はとてもトラディショナルでラプソディックな響きでしたね。
日本語でおk。
あー…… 日本の伝統的かつ、民族音楽的な響きを感じましたってことです。
普段、例えばドヴォルザークのような国民楽派のクラシック音楽を聴いた時に「これは民謡的な響きが~」とか言いがちなんですが、じゃあわたしのルーツでもある日本の民謡的な響きって何なのよと問いかけた時に、「例えばこういうのです」と言えるような感じってことです。
(それはそれで分からないような……)
「日本的」な部分を多く持っているような楽曲だった、ということでいいのよね。よく分からないけど。
そんな感じです。たまにはそういう「日本的」なものを意識して摂取しておかないと、って思いました。そうでないと何を言ったところで地に足がつかなくなってしまいそうなので……
一転して、「一の舞」は音楽的にはかなり現代音楽チックな雰囲気でしたよね。良く言えば「わびさび」的と言いますか。それもそれで「日本的」ではありますけどね……
プログラムには「即興演奏」って書いてあるよ。
あ、そうだったんですか。てっきりそういう楽譜があるものだと思ってました。そんな感じの叩き方を感じる部分があったので。
その後の「木遣り~三宅」は39期研修生による演奏だったわね。今年の2年目の子たちも凛々しかったわ。
鼓童研修生
鼓童のメンバーを志す若者は、まず佐渡にある研修所で2年間の共同生活を行い、心身ともに磨き上げる。その中で全員がメンバーになれるとは限らない。
「三宅」はまず見た目からしてカッコイイですよね! 裏打ちを除く5人が同じタイミングで大きく振りかぶるシーンとか最高です!
その後は「この峰の」でしっとりした後に「大太鼓」でした。
大太鼓は中込健太さんだったわね。他の2人に比べてまだ若いからびっくりしたわ。
藤本吉利さん、見留知弘さんとのとトリプルキャストみたいだね。さすがに1人で10公演全部やったら疲れるから……
ケンタさんって、アース・セレブレーションの「ケンタタクユウタタク」のケンタさんですよね! あのセッションは生で見たこともありますが、自由奔放かつ力一杯な感じが面白かったです!
ちなみに「ケンタタクユウタタク」のユウタさんこと住吉佑太さんも今日の出演メンバーだね。笛に太鼓に大忙しだったね。
そして、最後の「あかり」は祭囃子チックな明るい曲調で、晴れやかな気分になりますよね! 確か、去年のアース・セレブレーション2020の配信でも所々で使われていましたよね。
アンコール
「ねんねん猫の…」
アンコールはネコのおけつにカニはさんだ歌だったわね。去年のアース・セレブレーション2020で何回か出てきて面白かったのを覚えているわ。
「ばあさーん!」の大合唱を生で聴く日がこんなに早く来るとは…… なんか少し感慨深かったです。
一応補足すると、原作は子守唄で、それを鼓童がアレンジした形だね。
今回は39期研修生たちがカニダンス(?)で出てくる演出もなかなか面白かったですね! ああいう一体感は大好きです!
いずれは観客みんなで「取ってくれっちゃ!」って合いの手を入れるような定番曲になりそうですね。今は感染症対策の手前上、我々は発声禁止なのが惜しいですが……
あと、ちょうど12時に終了ということもあって、演奏が終わった瞬間に宿根木公会堂のチャイムが鳴ったのも面白かったです。いわゆる学校のチャイムと同じ旋律なので、謎のエンディング感が凄まじい……
あのチャイムな、中の人いわく毎回その存在を忘れるらしいので、今回もおそらく…… ガチの収録中に鳴った時は笑えなかったとか何とか。
終演後
というわけで楽しかったですね! 大満足です!
世界的な情勢はまだまだアレだけど、去年(2020年)と比べたらこうしてお客さんを入れての公演ができるようになったのは喜ばしいことじゃないかな。去年はアース・セレブレーションさえも無観客開催だったし。
とはいえ、席はかなりの間隔を空けての配置になっているので、興行的にはまだまだ戻り切っていない部分もありますけどね……
その代わり、今年(2021年)は1回2000円の配信チケットも売り出しているよ。大太鼓のソロがトリプルキャストなので配信も全3回、生放送だけでなく終了後約3日間はライブを見返せるという仕様みたいだね。
あら、そうなのね。おうちで留守番中のおばあちゃんのためにもチケットを買って見せてあげようかしら。こういうコンテンツに課金することで鼓童の応援にもなるわよね。
わたしのことも応援してくれていいんですよ。つまりもっとお小遣いください。
桃子ちゃん、喉が渇いたからお茶にしたいわ。
いいね、あっちにお店が開いてたから寄ってこうよ。
ちょっと! ナチュラルにスルーしないでくださいよ!
公演の前後は、宿根木観光がオススメです。街歩きの他、はんぎり(たらい舟)なども楽しめます。
宿根木の街並み
COVID-19の流行に伴う演出上の注意
演出上の都合のため、登場キャラクターはマスクやフェイスガードを着用していませんが、実際にはマスク着用などの感染症対策を十分に施したうえで訪問しています。
鼓童 佐渡宿根木公演 (2021年)
2021年05月01日(土) 11:00開演
宿根木公会堂
「椎谷の観音さま」
「風天」
「一の舞」
「木遣り~三宅」
「この峰の」
「大太鼓」
「あかり」