直江津D51レールパーク、開業!
というわけで地元の直江津駅に来ました。
直江津駅 (南口)
今日は地元にオープンしたばかりの「直江津D51レールパーク」を見に来たのよね。
直江津D51レールパーク
えちごトキめき鉄道が和歌山県内で保存されていたD51型蒸気機関車を借り受け、「鉄道の町」の新たなシンボルとして直江津駅構内で走らせるという目的の鉄道テーマパーク。2021年4月29日オープン。
直江津は古くから「鉄道の町」として栄えてきたんですよね。北陸新幹線開業後は若干さびれ気味ですが…… その中でも、こういった新しい企てが出てくるのはとても嬉しいことです。
オープン後の1週間は事前予約しないと入場できないみたいだったから、ちゃんとチケットも予約しておいたわよ。
あ、ありがとうございます? でも、スミレさんってそこまで鉄道好きでもないですよね…… わたしは乗り物全般大好きですけど。
お世話になった先生が「是非来てください!」って紹介してたのよ。ほら、早く行くわよ。
はいはい、ついて行きますよ。でもどっちに行けばいいのやら…… あっ、ちゃんと矢印で書いてありましたね。
矢印に沿って東へ
入場口 この日は事前予約制
チケットを購入して中へ
おお、扇形機関庫まるごと使ってるんですね。なかなか豪快じゃないですか。
この青いバケツは何なんだろう。普段はここにD51を停めてるんですかね?
うさちゃん、あっちにD51が見えるわよ。
おおお、本当ですね! D51が動いてます! なんだか感慨深いです。
これ、蒸気機関車(SL)なのよね? なんか、全然もくもくしてない気がするわ。
あー…… このD51 827号機は特殊な改造がしてあるらしいです。石炭を燃やすと煤煙とか色々問題があるので、実際には蒸気ではなく圧縮空気で動いているみたいですね。それはそれですごい技術だと思いますが。
なので厳密には圧縮空気機関車(Compressed Air Locomotive)。無火機関車(Fireless Locomotive)とも言う。
そうなのね。ちょうど1回目の運転が終わったみたいで、お客さんがぞろぞろと降りているわ。
我々も早く乗りましょうよ。あそこに行けばいいんですか?
落ち着くのよ。あれに乗るには整理券が必要だわ。もうすぐ配り始めるみたいだから、列に並ばなきゃ。
あ、そうなんですね。じゃあ2枚分お願いします。
機関庫を探索して
というわけで時間になるまで機関庫でうろうろしようと思います。あそこに見えるのは413系ってやつですね。
クハ412-6
ロマンスカーミュージアム館長からのお花
この形式にはそんなに詳しくないんですが、471系などの急行型車両を近郊型に改造したのが413系ですよね。改造といっても多くは車体ごと新しく作ったらしいので、それってもう別物なのでは?
なので中身は近郊型のいわゆる普通列車なんですが、見た目は改造前に急行列車として走っていた頃を彷彿させるカラーリングになっているので、ちょっとチグハグです。まぁ「レトロ風」か「完全再現」かの違いですね。
クハ412-6 車内
整理券もらってきたわよ。あら、なんだか懐かしい感じがするわね。高校の遠足で乗ったような気もするわ。
それはそうだと思います。つい数年前まで直江津の近くを走っていたのと同じ形式ですからね。
それにしては中吊り広告がレトロな雰囲気ね。
特急そよかぜって、また渋いものを…… しかも上野行きじゃなくて東京行きですし、相当前のやつがモチーフになってますよこれ。
1973年に新幹線工事の影響で東京~上野の線路が使えなくなったため、東北・上越方面の特急はすべて東京行きから上野行きに変更になった。
こっちは何て読むのかしら、まつにん?
金沢の近くにある松任(まっとう)ですね。新潟の沼垂(ぬったり)といい、ねっとりとした名前が多いですよね、国鉄っぽいものって。
あら、運転台も入れるのかしら。
わあ、本当ですね! ブレーキハンドルは着脱式なので外れていますが、それ以外は概ねいい感じじゃないですか? こういうところに入れてもらえる場所も中々ないですからね。
意外と楽しめるじゃない。座席でのんびりできるし、奥の方にはショップもあるし。私は時間までここで休んでるから、色々見てきていいわよ。
ショップ
あー、そういえば乗車の時間までまだ少しあるんでしたっけ。他に何か無いものか……
外にも食べ物を売ってるお店があったわよ。
そういえば何かありましたね。ちょっと見てきます。
えっと、やけに鉄分多めなメニューが多いですね。アサリうどんやひじきごはんはともかく、この「トリ鉄スモーク」ってやつにも鉄分的な何かが入ってるんでしょうか……
「トリ鉄スモーク」の「鉄」は語感が良かったからつけただけとのことでした。お越しの際は記念におひとつどうぞ。
SLに乗って
というわけで時間になったので我々もD51に乗りましょう! といっても実際に乗るのはD51じゃなくて後ろのコレですが。
これが客車かしら? ちょっと短くてトロッコみたいね。
「ヨ」って書いてあるので、厳密には客車じゃなくて車掌車(緩急車)ですね。昔の貨物列車は車掌さんが乗っていないといけなかったので、最後尾にこういうのがくっついていたらしいです。
この角度から見るD51もカッコイイですね! あっ、こっちにも何か書いてあります。えっと……
「無限」
……むげん?
これって、やっぱりアレの影響よね。鬼を減らす刀みたいな名前の。
いわゆるデーモンスレイヤーの影響で間違いないですね。こんな隠れちゃう場所じゃなくて、いっそ真ん前に堂々とつけておいた方がいいような気もしますが。
あら、貨物列車って言うから貨物扱いされるのかと思ったけど、中は意外とちゃんとしてるじゃない。
貨物列車に繋がってたとはいえ、そもそも車掌さんが乗るための車ですからね。ダルマストーブがいい味を出してます。
それに、こっちの前面展望も素晴らしいですね! これはむしろ普通の客車だったらできないことです!
前面展望 走行中も立ち入り可能
とか言ってる間に準備ができたみたいで、ゆっくり動き出しました。
ゆっくりと動き出す。
駅構内を約250mほど走るって書いてあったけれど、どこまで行くのかしらね。
駅のホームの横あたりまで行ってくれると面白そうですが…… あっ、北越急行(ほくほく線)の車両もだんだん近づいてきましたよ。
北越急行の運転士さんも手を振ってくれました! こういうのってなんか嬉しいですね!
駅のホームでもみんな手を振ってくれてるわよ。
ひえっ…… いつの間にかもう直江津駅の真横じゃないですか。意外と遠くまで来るんですね。列車もようやく停まりました。
駅のホームで列車を待っている人がこっちを向いて一斉に手を振ったり、写真をバシバシ撮ったり、なかなか新鮮で面白いですね! まるで動物園のパンダになった気分です!
直江津駅のあのホームで列車を待っている人がいないと成立しない現象なので、ちょうど列車が来るタイミングを狙ってD51をここまで運転しているんでしょうか。だとしたら中々やりますね。
あとは、普段入ってこれない線路を通れたり、開放的な車内で普段見れないような角度から景色を眺められたりするので、そういったのもお楽しみポイントですね。意外と楽しいですよ、コレ。
列車はここで折り返し
転車台を眺めて
というわけで乗り終わりました。記念撮影タイムです。家族で写真を撮りたい人は、スタッフの方に言えば撮ってもらえるみたいですよ。
それが終わったら今度は転車台に乗るみたいね。
おお! 後は帰るだけかと思いましたが、それを見てから帰りましょうか!
おお、動いてます……
乗ってる時に気付いたんだけど、乗ってる間はD51が動いてる姿を見れないのよね。
そうなんですよね、盲点といえば盲点です。降りた後にこうしてじっくり見れるのはいいですね。
ピッタリ停車して、ロックを解除して……
おお、回りましたよ!
そして扇形機関庫に入っていきました。拍手。
あっ、さっきのバケツ…… やっぱりここがD51のねぐらだったんですね。
最初に通った時と比べて、D51がここに入ると空間が引き締まる感じがするわね。
あ、今ここにD51が入ってきたってことは、午後の運転はしばらく先ってことですよね。今から来た人、ちょっとタイミング悪いかも……
ちょっとアトラクションが少ないから、時間帯によっては暇を持て余すかもしれないわね。午前の10時くらいはちょうどよかったわね。
そのあたりはアトラクションが追々充実してくれるのを待つしかないですね。何せまだオープンして1ヶ月目ですし……
あとは、「エンジョイ☆コーナー」って場所でなんか色々できるみたいだから、帰る前に寄っていきましょ。
景品のもらえるミニゲームや缶詰制作などのアクティビティがあるようです。
エンジョイ☆コーナー
やる気満々のところ申し訳ないですが、13時から部活なのでそろそろ帰らせてください。
あら、そうだったわね。そういえばさっき売店のおじさんに聞いたんだけど、「エンジョイ☆コーナー」で何もしない場合は、代わりにカレンダーかクッキーと交換してくれるみたいよ。
おほ! それなら迷わずクッキーを頂戴します! カレンダーは食べられませんからね。
今後も同様のサービスをやっているかどうかは分かりませんが、気になった人は現地でご確認ください。
クッキー
ってこのクッキー、さっき売店で500円くらいで売ってたような…… もう少し商売っ気を出してくれてもいいんですよ?
まぁ、そこが田舎っぽくていいじゃないの。都会だとこうはいかないわ。
駅から見送って
ちなみに、直江津駅のホームからはどう見えるのかなと思って、後日5・6番線から見てみたらこんな感じでした。
直江津駅 5・6番線からD51を眺める
出待ちしてると割とあっさり行っちゃうので、直江津駅に来た時に偶然見れたらラッキーって感じですね…… 南口の駐車場やロータリーからの方が案外よく見えるかも? ご参考までに。
あっ! 駅からD51を見る際は、列車に乗ってるちびっこたちに手を振るのを忘れずに!
あれが走っている間は、「ボー」っていう汽笛が直江津の町に毎週末聞こえてくるんですよね…… 全盛期と比べてさびれつつはありますが、まさに「鉄道の町」といった趣で、とても素晴らしいことですね。
というわけで「鉄道の町」の新名所、直江津D51レールパークは割といいですよ! 時間によっては少し暇を持て余すかもしれませんが……
直江津駅周辺は観光スポットはそこまで多くありませんが、徒歩圏内だと最近オープンした「無印良品 直江津」が一番手軽な映えスポットでしょうか? もう少し遠くに行けば水族館とかもあります。
「田舎者には無印良品が観光スポットw」とか思われるかもしれませんが、「無印良品 直江津」は同店世界トップクラスの売り場面積を誇るオシャレスポットとして、県内外から多くの買い物客が足を運んでいます。
関連リンク
無印良品 | 直江津あと鉄道オタクな人は、駅の北口方面にある直江津学びの交流館(直江津図書館)の1階に行くと幸せになれるかもしれませんよ。是非とも「鉄道の町」直江津を楽しんでください!
Naoetsu D51 Rail Park
直江津D51レールパーク
- 住所
- 新潟県上越市東町1番地15
- アクセス
- JR・えちごトキめき鉄道直江津駅 南口から徒歩3分
- 営業時間
- 9:45~17:00
(冬季は変更あり)
- 注意事項
- 主に3月上旬~12月初旬の土日祝日のみ営業
- リンク
- 公式ウェブサイト
COVID-19の流行に伴う演出上の注意
演出上の都合のため、登場キャラクターはマスクやフェイスガードを着用していませんが、実際にはマスク着用などの感染症対策を十分に施したうえで訪問しています。
SLの運転は1回ごとの定員が決まっているので、乗車には園内で配布される整理券が必要。整理券の配布は発車時刻の数十分前から始まる。